【スタンフォード大学が証明】将来成功する子どもが持っている能力は「満足遅延耐性(delayed gratification)」だった ~マシュマロ実験~

将来成功する子どもが持っている能力は何か

将来成功する子どもが共通してもっている特徴は何でしょうか。今回はマシュマロ実験を見ていきます。

マシュマロ実験は、目先の欲求を我慢し、より大きな成果のために我慢できる力を測るテスト

マシュマロ実験は、1960年代に行われた実験です。将来より大きな成果のために、自分の感情をコントロールして、目先の欲求を我慢する満足遅延耐性(delayed gratification)についての実験です。

結論だけ先に言うと

満足遅延耐性が幼少期に高いほど、将来成功する可能性が高いことが分かりました

マシュマロ実験のテスト方法

マシュマロ実験は以下のように行われました。

・机といす以外何もない部屋に子どもが呼び出されます
・机の上にはマシュマロがあります
・実験者は「今から私は部屋から離れる。15分後に戻ってくるけど、それまでにマシュマロ食べてなかったらもう一個あげる」と言って離れます
・15分以内に食べてしまう子どもと、15分待ってマシュマロを二つもらう子どもを30年後に追跡調査します

マシュマロ実験の結果

20年後にこの二つのグループに追跡調査を行いました。結果です。

 
・マシュマロを食べなかったグループが、周囲からより優秀と評価されていました
・大学進学適性試験(SAT)(日本のセンター試験のようなもの)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められました
・集中力に関係するとされる腹側線条体と前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められました

 

将来子どもに必要なのは、IQではなく満足遅延耐性(delayed gratification)だった

スタンフォード大学が証明したのは、将来子どもに必要な能力がIQよりも自制心だということです。そして後々良いことが起こるために、目先の成果を追わない、満足遅延耐性(delayed gratification)が必要なようです。このような忍耐力は非認知能力と呼ばれていますが、単純な学力よりもこのような自制心が必要だということですね。

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