Facebookを長時間利用すると、他人と自分を比較して鬱になるという研究結果

Facebookは、現代では友達とつながる上で必須のツールになっています。でも、Facebookばっかり見ているひともいますよね。そんなときに人の幸せそうな様子をみて、つい自分と比較してしまうこともあるのでないでしょうか。

今回は、ホーストン大学の社会心理学者Mai-Ly Steers教授による、「みんながキラキラしていると落ち着かない!:フェイスブック利用とうつ症状の関連性について」(Seeing Everyone Else’s Highlight Reels: How Facebook Usage is Linked to Depressive Symptoms)についてご紹介します。

概要

対面で人と比較して劣等感を感じてしまうという研究はありましたが、SNS上でのコミュニケーション上での比較についての研究はいまだかつてありませんでした。Facebookを利用すれば、今まで以上に人と比較することが容易になってしまうのではないでしょうか。

フェイスブックで自分と友達を比較してしまうことが、ユーザーのメンタルヘルスにどのような影響を与えるかについて調べるために、二つの研究を実験しました。1つ目の研究では、180人に調査を依頼して実施しました。

結果

最初の調査では、男女関係なく、Facebookに費やされた時間と、うつ病の症状との間に関連があることをがわかりました。しかし、Facebookに費やされた時間と抑うつ症状との関連性をFacebookの社会的比較が媒介しているのは、男性のみだということがわかりました。

同様に、第2の研究では、Facebookに費やされた時間と抑うつ症状の間の関係がFacebook上の社会的比較によって仲介されていることが分かりました。第2の研究では、男女差に影響はありませんでした。

Facebook上で上げられるポストは、基本的に人生のいいところのみアップしているところです。人のいいところしか見られない状況なので、比較して鬱になりやすいのかもしれません。

人とつながるツールが、人と比較して孤独感を感じるのは、なんとも悲しい話ですね。

参考文献

UH Study Links Facebook Use to Depressive Symptoms

Seeing Everyone Else’s Highlight Reels: How Facebook Usage is Linked to Depressive Symptoms

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