顔は覚えられるのに、名前はすぐに忘れてしまう3つの理由

なせ顔は覚えていられるのに、名前は簡単に忘れられてしまうのか

どうして、人はすぐ名前を忘れてしまうのでしょう。今回は、Psychology TodayのWhy We Forget Names (But Not Faces)という記事を紹介したいと思います。

人間は進化の過程で人の顔を覚える力が強くなった

実際、人間は人の顔を覚えておくことに関しては得意です。そしてこれには、進化上の理由があります。人間も、それ以外の社会的な動物は、顔で同じ集団の仲間を判断する力に優れています。人間の顔の特徴を捉える脳の部位もあります。そのおかげで、素早く比較的正確に相手の顔を認識することができるのです。

しかしなぜ人は名前を覚えることが難しいのか

しかし、本当に難しいのは名前を思い出すことです。
最近の心理学の研究では、名前を忘れてしまう複雑な理由を解明しています。心理学者たちは、名前とほかの言葉で違う3つの特徴について説明しています。

But what’s really challenging is remembering the names that go with those faces.In a recent article, psychologists Lise Abrams and Danielle Davis explored the complex reasons why we forget names. First, they consider four ways in which the names for people are different from other kinds of words:

1.名前は恣意的である

名前は、恣意的です。一般的な言葉は、そのものを表す言葉と同じようなものを指します。例えば、「バックパック」と言われたら、背中にパックがあるんだなと簡単にイメージすることができますよね。しかし、もし私が「ブラッドという友達がいるんだ」といっても、あなたは彼のことが何もわからないですよね。

Names are arbitrary. Ordinary words consistently refer to the same kind of thing. If I tell you I have an apple in my backpack, you have a pretty good idea what that object looks like. But if I tell you I have a friend named Brad, you know absolutely nothing about him.

2. 名前には複数の言葉が使われている

名前には複数の単語が使われています。多くの文化では苗字と名前を持つことが一般的で、それ以上の名前（例　ミドルネーム）を持つこともあります。もし二つの映画に出演している俳優の名前を覚えようとしているとき、「トム」と覚えているだけではだめで、「トム・ハンクス」まで覚えないといけないのです。

Names contain multiple words. In many cultures, it’s customary for a person to have both a given name and a family name, and sometimes additional names as well. If you’re trying to remember the name of the actor that starred in two different movies featuring airplanes crashing into water, just saying “Tom” isn’t going to cut it—you need his full name. (Tom Hanks, in Castaway and Sully.)

3. 名前は何度も使われる言葉ではない

名前は何度も使われる言葉ではありません。普通の言葉では、よく使う言葉のほうが記憶しやすいですよね。確かに、名前だけ呼ぶことは多いかもしれませんが、名前と苗字を一緒に呼ぶことはすくないです。

In short, forgetting a person’s name is just like forgetting a word. You’re certain that you know the word or the name, or else you feel you should know it, but you just can’t get it out. However, the strategies we use for circumventing memory lapses often fail in the case of names.